また、とんでもないことに出会いました。

ご年配の女性が自宅の鍵を紛失してしまったために、ご自宅の中に入ることができずに困っていたようです。その方はどうしようもなく、交番に相談に行かれたようです。

そして、警察官から当社へ連絡があり、当社がお客様宅の前に到着すると、某大手チェーンの名前が記載された作業車が停車していていました。鍵業者らしき人が作業車の前で荷物を整理していました。

私は「あれ？」と思い、その鍵業者へ「鍵屋さんですね？」と聞くと「そうだ」とのこと。もしかしてと思い、「〇〇さんのお宅へ伺ったのですか？」と続けて聞くと「そうだ」とのこと。どういうことかと思い、団地の３階のお客様宅まで行きました。

すると、「なんと！！鍵が鍵穴にささったままの状態ではないか！！」

お客様がおっしゃるには、手違いがあり、近所の人が先に鍵業者へ依頼をしてしまったようでした。そして、「鍵が鍵穴にささったままになっていますよ」と伝えると、お客様は「まだ、受け取っていない」とのこと。まさかと思い、階段を下りて、鍵業者の所へ行きました。そして、「お客様へ鍵は渡しましたか？」と聞くと、「鍵の交換は終わったが、まだ渡していない。鍵が鍵穴にささっていたでしょ。」とのこと。

私は心の中で「何ということだ！！」と思い、その鍵業者の言葉に耳を疑いました。

鍵は盗難されなくても、鍵を容易に人目に触れる状態にしてしまうと、持ち主が知らないうちに悪用されて複製される可能性があります。（防犯上のことがありますので、ここでは詳しく述べることはできませんが）

このことをこの鍵業者が知らないのであれば、鍵屋失格です。また、知っているのであれば、とんでもないことです。（たぶん知っていると思いますが）